手作り石けんの材料蜜蝋の効果と注意点

手作り石けんでミツロウを使う

蜜蝋、というと手作り化粧品に詳しい方なら、どちらかというと手作り石けんの材料というよりはリップバームやリップクリームというイメージが強いかもしれません。実際にリップバームを手作りされている方で蜜蝋を利用しているかたは多いでしょう。
そんな蜜蝋を手作り石けんの材料として使った場合の効果と注意点についてご説明します。

蜜蝋の効果

蜜蝋は、ミツバチが巣を作る時に体から出す天然のロウです。化粧品などの原料として使われるのは「さらしみつろう」と呼ばれる精製・漂白が成されているものになります。無精製のものは、黄色く、はちみつと同じような香りがします。
蜜蝋の成分構成はパルミチン酸が94%、ミリスチン酸が4%、ステアリン酸が2%となっています。

手作り石けんに蜜蝋を使った場合の効果は、「固形化」です。凝固点とも言いますが、ロウが固まり始める融点が61~66度と高いため、ほんの少しの量でも手作り石けんの材料に加えると、石けんのタネの温度が下がるにしたがい、全体が固まってきます。手作り石けんの作成工程を楽にするために使われることもあります。
成分構成のほとんどがパルミチン酸であるため、泡の持ちは良くなります。

蜜蝋のデメリット

蜜蝋は、手作り石けんを作るかたの中でも好みがわかれる材料になります。少量でも石けんのタネを硬くすることはできますが、鹸化を促進するわけではないので、本当に「工程を楽にする」、もしくは「なかなかトレースまでいかない」状況を補助するために使われるのです。
使用感についても好評とは言えない感想も多く、3~5%の配合で混ぜたとしても、「使用感が重い」「ぺったりとしている」という印象を持たれる方が多いようです。
蜜蝋の脂肪酸構成も、ほとんどが皮脂腺の活性化を妨げるパルミチン酸ですから、敏感肌の方にはあまりおススメできない材料になります。
また、はちみつアレルギーのある方には手作り石けんの材料としてだけでなく、クリームや軟膏の材料としても控えていただいたほうが無難でしょう。

蜜蝋の鹸化価

蜜蝋の鹸化価は苛性ソーダで69、苛性カリで114です。

どのような場面で使うと効果的か

ご自身のレシピが固まらないとき、それが蜜蝋を手作り石けんの材料として登場させるタイミングです。パームオイルやカカオバターは配合としてこれ以上使いたくない、でもトレースまでにすごく時間がかかる・・・!というときに使うと効果的です。保湿効果はありますが、それ以上の肌への良い影響はあまりない、と言わざるを得ませんのでほんの少量加えるだけにとどめることをおすすめします。

溶け崩れ予防や、せっかちさんには裏技・蜜蝋で石けんを固めてみて

蜜蝋は、古代ギリシャやローマ時代から使用されてきた歴史ある化粧品の材料です。当時から、クリーム、軟膏、乳化剤として使われてきた素材ですが、残念ながら健康を気にした手作り石けんの材料としては不向きかもしれません。しかし、「このレシピ、なかなか固まらない!」という状況に遭遇したら、ほんの少しだけ、蜜蝋を加えてみてください。使用感や肌への影響があまりないようでしたら、手作り石けんの工程をかなり楽にしてくれる裏技的材料です。

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