手作り石鹸と苛性ソーダ

せっけん作りには、苛性ソーダなどと呼ばれる強アルカリ性の薬品を使う必要があります。この苛性ソーダは、排水管の汚れを落とす際や、特定の食品を加工する際につかわれます。

苛性ソーダの取り扱い

苛性ソーダには水を引き寄せる作用があり、乾燥した状態では不活性ですが、水を含むと大変強いアルカリ性へと変化します。
そのため、取り扱いの際には必ず厚手のゴム手袋、アームカバー、ゴーグル、マスク、エプロンなどを着用し、絶対に肌に直接触れないようにします。
また、落とした苛性ソーダを踏む可能性も考えられるので、必ずスリッパなどをはいて作業します。

苛性ソーダの特長

・水と接触すると発熱します。
・苛性ソーダが直接触れるものは、ガラス、ステンレスなどの道具を使います。
・空気中の湿気を吸って発熱することがあります。容器のふたは素早く、しっかり閉めて保管します。
・水と反応するときに蒸気を発生させます。吸い込まないように注意しましょう。

苛性ソーダの購入

海外ではドラッグストアなどで掃除用品として販売されていることもありますが、日本で購入する際には薬局で身分証明書を提示して購入する必要があります。これば、苛性ソーダが日本で劇薬に指定されているためです。また、購入には印鑑が必要で、未成年者の場合は購入することができません。

万が一苛性ソーダや溶液が肌に触れてしまったら

用心していても事故が起こることも考えられます。万が一、苛性ソーダや苛性ソーダ溶液が肌についてしまったときの対処法を知っておきましょう。

*対処法はあくまでも一時的な応急処置です。
そのまま放置せず、必ず医師の診察を受けるようにするなど対処しましょう。

もし苛性ソーダが肌に触れてしまったら・・・

大量の水で洗い流す

流水で十分洗い流しましょう。表面についた苛性ソーダを洗い流します。

レモンやお酢などの酸で中和する

苛性ソーダは強アルカリ性のため、酸性の酢やレモンで中和することができます。

苛性ソーダの鹼化価と鹼化率

鹼化とは、オイルとソーダが反応して石けんができることです。
鹼化価は、オイルgを石けんにする際に必要な苛性ソーダの量です。鹼化価はオイルの種類によって決まっているので、使うオイルの鹼化価をネットなどで調べるか、わからない場合はメーカーに問い合わせても教えてくれることもあります。

コールドプロセス製法の注意点

鹼化率とは、鹼化価を基に、石けんに含まれるオイルの何%を鹼化させるかを示した値です。
鹼化価が90%だと、使ったオイルの10%は鹼化されずに石けんに残った状態になります。石けんにしっとり感を出したい場合などに有効です。

鹼化率を100%よりも低くすることを「ディスカウント」と言います。鹼化率90%のレシピなら、ディスカウントは10%になります。
ディスカウントを上手に使うことで石けん作りの幅は広がりますが、余りディスカウント率を増やしすぎると固まらない石けんになったり、すぐに溶ける石けんになったりすることがあります。
うまく使いこなしましょう。

石けんにソーダ灰がついた場合の対処法

石けんを乾燥させた際に、まれに表面が白く粉を吹いたようになることがあります。この白い粉はソーダ灰と言い、石けんの中に残った苛性ソーダが乾燥中に空気に触れて炭酸ナトリウムに変化し、乾燥によって表面に出てきたものです。
もし、石けんにソーダ灰がでたら取り除きましょう。ソーダ灰は肌を乾燥させるため、そのまま使わないようにします。

ソーダ灰を取るタイミングは、石けんを使う前で大丈夫です。乾燥中や寝かせておく間はそのままでも問題ありません。
金属定規などで表面を削り取るようにし、ソーダ灰を除去します。