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手作り石鹸の販売場所

手作り石鹼の販売場所

一般的な手作り石けんを販売するにあたり、厚生労働省の化粧品製造販売認可の取得が必要です。取得条件には、品質監理や安全管理体制が整っているほか、薬剤師や薬剤知識のある責任者が必要になります。条件を整えるのが難しいことから販売を断念し、手作り石けん教室に力を入れる人や、石けんと表記しない雑貨扱いとして販売する人などもいます。一方で、薬剤師の資格保持者で、管理体制を整え、手作り石けんとしての正式な販売認可を取得する人も大勢います。

認可を取得したら、まず一人でも多くの人に手作り石けんの良さを広めていくチャンスを得たことになります。石けんを販売する方法は、実店舗を構えるほか、フリーマーケット、オンラインでの販売、美容院や雑貨店での委託販売などもあります。どのような販売方法が自分に合っているのか検討してみましょう。

目次

フリーマーケットでの販売

フリーマーケットで手作り石けんを販売する利点は、参加費のみで店舗の維持費が不要なことです。店舗を構えるには資金も必要になる上、売り上げが見込めないと採算が取れないリスクも伴います。フリーマーケットは1回限りの参加も可能なため、店舗やオンラインでのショップを設立する前に、調査も兼ねたお試しとして販売してみるのもいいでしょう。

その他の利点として、定期的に行っているフリーマーケットに参加するのであれば、常連客がついたり、気に入ってもらえれば、口コミで顧客が増える可能性もあります。

オンラインの販売と異なり、直接顧客と会話をし、商品を売り込んでいけるのはフリーマーケットの醍醐味です。顧客との会話から、ニーズや好みの傾向を知り、今後の販売展開に役立てていきましょう。

美容院や雑貨店などでの委託販売

石けんは単価が低いため、実店舗では費用面において維持が非常に困難です。そのため、美容院や雑貨屋などで委託販売を行っているソーパーさんは大勢います。委託販売は、店舗で販売してもらう代わりに、売上分の中から、契約により定めた割合を販売店舗に納めることで成り立ちます。

委託販売の利点は、販売先さえ決まってしまえば、あとは石けん制作に専念できることです。オンラインでのショップのように常に内容を更新する必要もありません。

問題点は、委託先の決定のみです。知り合いの店であれば非常に楽ですが、より多くの店で取り扱ってもらいたい場合、コネクションや交渉力も必要になります。販売店は、店のイメージから外れている商品を扱いません。常日頃から石けんのイメージに合うような店舗に足を運び、従業員と仲良くなっておくといいでしょう。

オンラインショップの開設

手作りの石けん販売で最も多く利用されているのがオンラインショップでしょう。オンラインショップは、ITに強い人であれば、比較的楽に開設、更新ができますが、苦手な人でも、ベースとなるウェブサイトを依頼作成し、更新は自分で行えるようにしてもらうといいでしょう。その場合、オンラインショップ製作の初期投資費用が掛かります。

オンラインショップはどこかに足を運ぶことなく、新作を即座に顧客に紹介できる利点があります。石けんの写真を多く入れたり、効能、使い心地の詳細説明を加えることで、より顧客の興味をひくようにするなど、自分が目指す石けんのイメージにあったウェブサイトを作る楽しみがあります。実店舗同様、オリジナリティが最も出せるのがオンラインショップの良い点です。

デメリットは、手間の多さでしょう。一人で経営する場合、受注から梱包、配送手続き、Eメールでのお知らせなどの全てを行う必要があります。そのため、本来の目的である石けん製作の時間が奪われる可能性もあるため、注意が必要です。