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オイル抽出の作り方

sekken

ハーブやスパイスをパウダー状にしてそのまま混ぜるのもいいですが、有効成分をしっかりオイルに抽出する浸出油(インフューズドオイル)を作る方法があります。浸出法には、熱を加えて抽出する温浸出と熱を加えない冷浸出があり、ハーブやスパイスの種類によって適した抽出法が異なります。浸出油は、石けんやマッサージオイル、クリームを作る際にベースのオイルとして使用できます。

目次

抽出用オイル

抽出するオイルは酸化しにくいものを使用します。飽和脂肪酸であるラウリン酸やミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸を多く持つオイルが酸化安定性があります。ところが、ラウリン酸やミリスチン酸を多く含むココナッツ油やパーム核油は、融点がココナッツ油は20~28度、パーム核油は25~30度とともに高く、年間を通しほぼ固形の状態であることから、抽出オイルには向きません。同様に、パルミチン酸を多く含むパーム油、ステアリン酸を多く含むココアバターとシアバターにおいても、融点がパーム油は27~50度、パームココアバターは32~39度、シアバターが23~45度とさらに高く、年間通して固形のため、残念ながら抽出用オイルに適しません。

ラウリン酸やミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸には及びませんが、酸化安定性を持つオイルが、パルミトレイン酸とオレイン酸です。パルミトレイン酸を多く含むオイルは、「マカデミアナッツ油」と「ヘーゼルナッツ油」で、両油ともに年間通して固形になる心配がないため、抽出用オイルに適しています。一方、オレイン酸を多く含むオイルは、オリーブオイルやつばき油、スイートアーモンド油、アプリコット核油ですが、スイートアーモンド油とアプリコット核油は、酸化を進めるリノール酸を多く含むため、このなかでは「オリーブオイル」と「つばき油」が抽出オイルに向いています。

オイルの酸化が気になるようであれば、オイル用天然防腐剤のローズマリーオイルエクストラクトをオイル全体の0.15%加えると良いでしょう。

温浸出法

温浸出には、有効成分がオイルに抽出されにくい植物の根や果実、茎などの硬いものが適しています。

作り方(100ml)

①鍋に水をはり沸騰させておく。

②ボウルの中に浸すオイル100mlとハーブやスパイスなどの植物10gを入れます。

③弱火にした①の鍋の中に、②のボウルを入れ、30分以上かけて混ぜながら湯煎する。

④オイルを濾し、ハーブやスパイスを取り除く。

⑤保存用の蓋つきの瓶に移し、冷暗所で保存する。(保存期間:3か月)

冷浸出法

冷浸出は熱を加えないので、加熱すると成分が変化してしまう植物に向いている方法です。ハーブは、カレンデュラの花やセントジョンズワート、ネトル、ウィッチヘーゼルなど、花や葉などの柔らかい部分の抽出に適しています。浸す植物に水分が残っているとカビが生える可能性があるため、自家栽培のハーブなどを使用する場合は、事前にしっかり乾燥させておくことが重要です。花を使用する場合は、事前にガクなどを取り除き、花びらだけの状態にしておきます。

作り方(100ml)

① 花びらやハーブなど15gを保存用の蓋つき瓶に入れます。

② 容器の中に、オイル100mlを注ぎ入れます。

③ しっかりフタを閉めて、2週間保管します。その間、毎日容器を振ります。

④ 2週間後に浸したオイルを濾し、ハーブや花びらを取り除く。

⑤ 冷暗所で保存する。(保存期間:3か月)