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石けんを酸化させないために気をつけること

石けんの酸化を防ぐ

石けんを長く保管していると、油臭くなり使えなくなることが稀にあります。石けん作りで使用したオイルの酸化が進んでしまったことが原因ですが、酸化した石けんは肌にも良くない上、臭いも気になるため廃棄せざるを得なくなります。手作り石けんの大敵である酸化ですが、作る工程や保管方法に注意することで、石けんを酸化を遅らせたり、予防することが可能になります。せっかく作った石けんを最後まで楽しむためにも酸化の予防法は是非知っておいて頂きたい知識の一つです。

目次

酸化しにくいオイルを使用

酸化安定のいい脂肪酸を含むオイルを選ぶことで、酸化しにくい石けんになります。酸化安定が最もいい脂肪酸は、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸の4種です。ラウリン酸とミリスチン酸を多く含むオイルはココナッツ油とパーム核油ですが、ココナッツ油は健康ブームにより入手が簡単な上、石けんの泡立ちをよくするオイルでもあるため、是非ブレンドオイルの一つに加えるといいでしょう。組成脂肪酸がココナッツ油と似たパーム核油ですが、こちらも石けん材料のオンラインショップなどで入手可能です。保湿力の脂肪酸であるオレイン酸は、ココナッツ油の2倍以上含まれているので、保湿にこだわる人はパーム核油の方がお勧めです。

パルミチン酸を多く含むオイルはパーム油とココアバターです。パーム油は石けんに硬さを出すオイルとしても知られ、比較的安価で入手できることから、オリーブオイルやココナッツ油同様、石けん作りには欠かせません。ココアバターはパーム油よりもパルミチン酸の含有割合は低いものの、パーム油以上に石けんに硬さを出す作用が強く、酸化を促す脂肪酸であるリノール酸の含有割合はパーム油の3分の1であるためお勧めです。

ステアリン酸を多く含むオイルは、ココアバターとシアバターです。ココアバターの性質は前述のとおりですが、シアバターはココアバターよりもオレイン酸が多いため、保湿力が高い一方で、酸化安定のいい脂肪酸の一つパルミチン酸の含有割合はココアバターの6分の1と低いため、酸化安定だけにこだわるのであれば、シアバターよりもココアバターの方が良いでしょう。

保管方法

石けんを長期間に渡り保管する場合は、光や熱をできる限り遮断することで酸化を遅らせることができます。熟成期間中は光が当たらないようにしながらも、空気がしっかり通るように保管する必要がありますが、熟成期間終了後はしっかり乾燥もしているため、隣の石けんとくっついた状態で保管ができるため、あまり場所も取らなくなるでしょう。木箱などで保管する場合は、容器の上にティータオルなどを被せて光を遮断するとよいでしょう。

防腐剤の使用

油の臭いなど、石けんの酸化は一般的に作成日から1年後くらいのようですが、まれに作成後半年で臭いが気になることもあるようです。オイルや保管方法で予防することも重要ですが、防腐剤を使うことで酸化を防ぐこともできます。

一般的に手作り石けんで使用される防腐剤は、天然防腐剤のローズマリーオイルエクストラクトです。石けん材料専門店や手作化粧品の材料店などで簡単に入手できるため、大量に石けんを作る予定のある方は防腐剤の使用がお勧めです。ローズマリーオイルエクストラクトの使用量は、石けんのオイル全体の0.1~0.5%です。石けんを手作りする工程では、トレース後のオプショナル素材を入れるときに一緒に加えて下さい。