市販の石鹸とは違い、手作り石鹸は期限があります。食べ物と同じなんですね。使用期間、つまり消費期限があるなんてなんだか不思議な感じますが、市販の石鹸で期限がないものは逆に危険と感じるべきなのでは?と思います。
なぜなら、使用期限のないものにはそれだけの保存料がたっぷりと入っているということです。何年前に作られて、何年間もの間、倉庫で眠っていたものなのか消費者の私たちにはわかりませんよね。
しかし、自分で作った石鹸やハンドメイドソープ専門店のお店のものには、しっかり消費期限があります。これこそが安全・安心な石鹸といえるのではないでしょうか?
そんな手作り石鹸の使用期間や保存方法などについてお話していきます。
目次
手作り石鹸の使用期間
手作り石鹸の使用期間は、一般的には「1年半くらい」と言われています。しかし、これは一般的な目安であり、早いものだと「半年くらい」だといわれています。
熟成期間は、「1か月」・「2か月」・「3か月」・「6か月」・「9か月」・「1年」といわれていますが、これは使用していろオイルなどによっても様々なようです。きっちりした使用期間があるわけではありませんが、1年を目安になるべく早く使い切った方がいいといえます。
私たちが口にするようなものを使うことが多い手作り石鹸ですが、「これは腐っているのかな?」と思うこともあると思います。腐っている基準というものを次にお伝えしていきます。
腐っているのか見極める方法
腐っているか見極める方法はいくつかあります。
①カビが生えている。これは食べ物と一緒ですね。カビが生えてしまっている石鹸を使ってしまうと、もちろん肌にかなりの悪影響が及ぼされます。もったいない!と思っても捨ててしまいましょう。それか、カビが生えてしまう前に使い切きることが1番ベストです。
②シミが出ている。こちらもカビと同様です。もったいないと思うかもしれませんが、おかしいな…。と思ったら処分しましょう。
③異臭がする。最初の香りと明らかに違ったり、置いておくだけで部屋中に異臭が立ち込める、などは即処分しましょう。
④色がおかしい。初めに作った時は黄色だったのに、緑色になってしまっている…。などは明らかにおかしいです。
⑤表面に油が浮き出ている。ちょっとわかりにくい場合もあるかもしれませんが、期限がある石鹸だからこそしっかり見ておきましょう。
では、なぜ腐ってしまうのでしょうか?最後に腐ってしまう原因をご紹介します。
なぜ腐ってしまうの?
まず、手作り石鹸は酸化しやすいということです。最初にもお話しましたが、防腐剤や保存料が入っていないため、酸化しやすくなります。酸化の原因としては、
①日光が当たりやすいところに置いている。
②温度・湿度が高い。
③袋に入れたりせずに、空気に直接さらしている。
④原料となるオイルに脂肪酸が多く含まれている。
⑤金属(銅・鉄・マンガンなど)が含まれている。
⑥クロロフィルやカロチンなどの色素が含まれている。
などが考えられます。腐らせないように保管するのであれば、上記のことを避けることが最善ではないでしょうか?その他、防腐剤効果のあるエッセンシャルを入れてみたり、石鹸を作る際に金属を使わないようにしたりすることもオススメです。
材料を無駄にしてしまわない為にも、1回に大量に作ってしまうのではなく、半年ほどで使いきれるほどの石鹸をつくることが1番いいのではないでしょうか?