手作り石けんの危険性

手作り石けんの危険性

手作り石けんは肌にも環境にもやさしいと言われますが、安全面で問われることが多いのも事実です。劇物指定である苛性ソーダを使用するため、作成工程や管理、使用時において十分な知識と注意が必要になります。使用前に安全面での知識を念頭に入れておくことで、手作り石けんライフをさらに楽しむことができます。

苛性ソーダは、強塩基(アルカリ)として非常に重要な基礎化学品で、苛性ソーダと水を合わせたものをオイルと混ぜ合わせることで化学反応を起こし石けんを作ります。別名である「水酸化ナトリウム」の方が理科の実験での使用経験から、馴染みがあるかも知れません。苛性ソーダは劇物指定であることから、18歳以上の人が薬局で購入することができます。

作成時の危険性

苛性ソーダは精製水などの水分と混ぜる際、苛性ソーダの中に水を注ぐと、異臭のする蒸気が立ち込め大変危険です。必ず測ってある精製水の中に必要量の苛性ソーダを混ぜ入れるようにしましょう。手順が異なるだけで、危険を伴うため、十分な注意が必要です。

また、苛性ソーダは水分と混ぜると80~100度まで温度が上がります。この際にしっかり苛性ソーダを混ぜ溶かす必要があるのですが、温度が高いだけでなく刺激臭が同時に発生します。吸い込まないように気を付けるほか、しっかり換気をしてから臨みましょう。慣れるまではマスクを着用すると良いでしょう。

苛性ソーダは強アルカリのため、オイルと混ぜ合わせ、温度が下がった状態でも大変危険です。皮膚に触れるとやけどを引き起こしたり、目に入るとひどい時には失明する可能性もあります。長袖の服やエプロン、ゴム手袋を着用し、できる限り、肌の露出を少なくしましょう。小さなお子様がいる場合は、夜寝ている間に行うなど、目に触れる場所で行わないようにします。

使用時の危険性

オイルや水分の使用量と同様、苛性ソーダの使用量をしっかり守る必要があります。石けんを作成する際に、鹸化するオイル量よりも苛性ソーダ量の方が多いと、未鹸化物として苛性ソーダが石けんの中に残ってしまう可能性があります。肌荒れなどの原因にもなるため、使用時に肌に刺激を感じたら、すぐに使用を中止しましょう。

石けんはオイルが主材料になります。そのため、使用オイルによっては酸化安定の良くないものもあります。天然防腐剤であるローズマリーオイルエクストラクトを加えていない場合、一般的に作成後1年ほどで劣化が始まります。酸化安定の悪いオイルを多く使用している場合や、保管時の保存状態が良くない場合は早くて作成後6か月で劣化が見られることもあります。酸化したオイルは油っぽい匂いがするため、使用が不快な上、肌荒れを起こす可能性もあります。石けんの劣化が見られる場合は、肌への使用は止めましょう。

保管時の危険性

石けんの保管は、酸化を進めないよう冷暗所で保管するといった注意点はあるものの、保管に伴う危険性はありません。一方で、石けんの材料である苛性ソーダの保管については、取り扱いによっては危険も伴うため、十分な注意が必要になります。水分が入ると化学反応が始まってしまうため、しっかり蓋を閉めて保管をするのはもちろんのこと、子供やペットがいる家庭では、手の届かないところで保管する配慮が必要になります。

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