えんせきとは?純度の高い石鹸作りの秘訣

手作り石けんの塩析とは

石鹸の泡は肌に直接触れますから、不純物がほとんどない良質な石鹸を使いたいですよね。純度の高い石鹸を作るためには「塩析(えんせき)」という工程が必要になります。
今回は塩析法の仕組みと、実際に塩析法を取り入れた手作り石鹸方法についてご紹介します。

塩析とは?

ある混合物の液体・化合物の液体に食塩を入れると塊が生じます。これが塩析とよばれる現象です。石鹸水を作った場合、そこに食塩を投入すると白い塊が生じて浮かんできます。これが「石鹸」です。水に溶け込んでいた石鹸が塩を加えたことにより水と石鹸を分離させたのです。この工程を繰り返すことにより、純度の高い石鹸を作ることができます。

この手法を用いて作られているものは石鹸だけではなく、豆腐や合成ゴムなど幅広いジャンルにおいて利用されています。

実験の様子を写真で見てみよう!

食塩を入れることで塊ができる、ということは理解していただけたと思いますが実際にどのような状態になるのか写真を見てみたいですよね。塩析にチャレンジしている様子はこちらです。

石鹸を水に溶かす

石鹸を小さく刻んで水に混ざりやすくし、ぬるま湯を加えて石鹸水を作ります。

水と食塩水を投入

ステップ1で作った石鹸水に、水と食塩水を投入します。片方のコップには水を投入、もう片方のコップには食塩水を投入します。さて、どのような現象が観察できるのでしょうか?

実験結果

片方のコップの液体は白濁色のままで変化はありあせんが、もう片方のコップには白い塊がでてきます。この白い塊が「石鹸」なのです。

固形石鹸を作る際、原料油脂に水酸化ナトリウムを混ぜます。それを加熱していくと「鹸化(けんか)」という現象が発生し石鹸が作られます。これだけですと、不純物が混ざっているので大量の食塩を加えて純粋な石鹸分を析出させて取り出します。この手法は「鹸化塩析法」と呼ばれており、石鹸分が98%を超える純度の高い石鹸を作ることができるのです。

なぜ食塩を加えると純粋な石鹸分を取り出せるのか?

食塩は水に溶けると分解し、ナトリウムイオン(Na+)と塩化物イオン(Cl-)になります。石鹸水に食塩を加えると、ナトリウムイオン(Na+)と塩化物イオン(Cl-)は、それぞれ水分子(H2O)にくっつきます。石鹸は食塩に比べて水分子を引きつける能力が低いので、石鹸が保持している水分子を食塩に奪われていきます。

水分子を奪われた石鹸は、水に溶けていられなくなるので個体となっていきます。これが先ほどの実験で見た塊です。
この工程を同じように何度も繰り返していくと、石鹸に含まれる不純物が食塩によって回収されていき純度の高い石鹸ができあがる、という仕組みになっています。

塩析法を取り入れて純度の高い石鹸作りにチャレンジ!

では、実際に純度の高い手作り石鹸を作ってみましょう。

材料

液体石鹸 (成分表にカリ石鹸と記載されている無添加で香料のないものを使うほうが良いでしょう)
食塩 180g程度

道具

こしあみ
ペットボトル 2L用
型 (石鹸の形を整える型です。お菓子作りなどで使う好きな形の型を準備しましょう)
コップ

手順

1. ペットボトルに水500mlと食塩をすべて入れ、よく振って溶かします。
2. コップに1/4程度液体石鹸を入れます。
3. 2のコップに1で作った食塩水を投入します。
4. 浮いてきた塊(石鹸)をこしあみですくい上げ、しっかりと水を切り型に入れます。
※このとき、水分を極力抜くためギュッと押し込みます。
5. 乾燥したら型から出して完成です。

まとめ

いかがでしたか?純度の高い石鹸づくりの方法をお分かりいただけたでしょうか。
自宅で石鹸作りを始めようとしている方、またはもう作っている方も塩析法を使って純度の高い良質な石鹸作りにチャレンジしてみてくださいね。

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