マンゴーといえば海外の食べ物であると思われてきましたが、10数年前から某元宮崎県都知事のおかげで、日本産のものも存在することが反面してきました。そして、そのマンゴー高級なフルーツとしても認識の高いところです。そんなマンゴーの種子から採れるマンゴーバターをご存知でしょうか。
実はマンゴーバター、手作り石けんの材料としても使われています。そんなマンゴーバターを材料にして石けんを作る時の効果と注意点について解説していきましょう。
マンゴーバターの効果
マンゴーバターは白くねっとりとしたオイルで、手作り石けんの材料として使った場合、クリーミーな泡立ちとしっとりとした洗い上がりが特徴の、乾燥の季節に向いている石けんとなります。フルーツのマンゴーと同じく、フルーティーな香りのするオイルになります。
マンゴーバターの成分構成はオレイン酸38%、ステアリン酸41%、パルミチン酸13%リノール酸が6%になります。シアバターの成分構成、オレイン酸48%、ステアリン酸41%、リノール酸6%と似ており、高価なシアバターの代用品としても使われます。
オレイン酸が保湿効果を高め、ステアリン酸が手作り石けんの酸化を防いでくれます。
マンゴーバターのデメリット
マンゴーバターは他の様々なオイルと同様、メインオイルとしてはあまり向いていません。そのため、シアバターのように少し入れただけでも効果があるようなオプションオイルやサブオイルとしての使用が求められます。
マンゴーバターの中には、アボカドバターやアロエバターのように、水素添加をしてバターにしているものもあります。水素添加されているものは、マーガリンと同様、トランス脂肪酸が含まれているものもありますので、注意しましょう。マンゴーバターはシアバターと同じく、天然のままでバターになりますので、品質の良いものを選ぶようにしましょう。
マンゴーバターの鹸化価
マンゴーバターの鹸化価は苛性ソーダで137、苛性カリで192です。
どのような場面で使うと効果的か
マンゴーバターはシアバターと特徴が似ていますが、シアバターと異なるのはそのフルーティーな香りでしょう。しっとりとした仕上がりとともに、南国風のフルーティーさを演出したいときにはもってこいのオイルです。ただ、少々重量感のあるオイルでもあるため、夏向きや脂性肌の人には重すぎる場合もあります。乾燥肌のかたや、冬向きの石けんに含ませるとその効果を存分に発揮することでしょう。
基本的にはシアバターと同様、他のオイルと一緒に使われるオイルです。手作り石けんのバリエーションが増えてきて、新しいレシピを考えたり、工夫した手作り石けんを作りたい、上級者におすすめのオイルの一つになります。
シアバターがないときは、マンゴーバターを代わりに入れて
シアバターはその希少性から非常に高価。しかし、同じような効果のあるオイルを使いたい・・・!そんな時は天然のバターであるマンゴーバターを手に取りましょう。マンゴーの南国の雰囲気が、手作り石けんにより明るい演出を加えてくれることは間違いないでしょう。もちろん、手作り石けんの材料として使う場合には、オイルの品質には気を配って購入してくださいね。