石けん作りの主要オイルのひとつ、オリーブオイル

sekken

保湿の高い石けんを作る上で欠かせないのがオリーブオイルです。オリーブの果実から抽出した植物油で、料理で広く使われることからスーパーなどで簡単に入手ができます。一般的に入手がしやすいオリーブオイルが、エキストラヴァージンオリーブオイル、ピュアオリーブオイル、ポマスオリーブオイルのグレードの異なる3種です。それぞれ精製の工程が異なるのですが、食用では、サラダドレッシングなど生食用に適しているのが最上級のエキストラヴァージンオリーブオイルで、炒め物など火を通して食するのに適しているのが、ピュアオリーブオイル、ポマスオリーブオイルです。オリーブオイルは美容にも広く用いられており、人間の肌に最も馴染むオイルとして有名です。

構成脂肪酸

オリーブオイルを構成する脂肪酸は、一価不飽和脂肪酸のオレイン酸が73.8%と最も多く、パルミトレイン酸が0.6%、多価不飽和脂肪酸のリノール酸が11.1%、リノレン酸が0.4%、飽和脂肪酸のパルミチン酸が9.8%、ステアリン酸が3.2%の割合で含まれています。

性質

7割以上含まれるオレイン酸の性質を最も有しているため、肌への作用がマイルドで保湿力が非常に高いオイルになります。気泡力がないことから泡立ちはよくないものの、一度立った泡には持続力があり、冷水・温水ともに洗浄力は高いです。オレイン酸は酸化安定のよい不飽和脂肪酸のため、酸化しづらいという性質も持ちます。一方で、溶けやすいという難点もあり、石けんを作る際には、硬く溶けづらいオイルとのブレンドが最適です。

不鹸化物

オリーブオイルの不鹸化物(鹸化されない物質)として、特徴的なのが人の皮脂に多く含まれるスクワレンが0.5~1.0%含まれていることです。スクワレンは浸透作用により保湿力を高めるほか、殺菌作用、鎮痛作用もあります。オリーブオイルの不鹸化物はスクワレン以外に、抗酸化作用があり老化防止に効果のあるポリフェノール、デトックス効果や消臭効果、抗酸化作用があるクロロフィル、肌荒れの原因となる過酸化脂質の発生を防ぐトコフェロール(ビタミンE)、ステロール、が含まれています。

種類

オリーブオイルには、ヴァージンオリーブオイル、精製オリーブオイル、ポマスオリーブオイル(オリーブ粕油)の3種類のグレードに分かれています。ヴァージンオリーブオイルはオリーブを圧搾したもので、精製オリーブオイルはそのヴァージンオリーブオイルを精製したもの、ポマスオリーブオイルは圧搾したしぼり粕に残った油を溶剤を用いて抽出したものです。

そのなかでも、ヴァージンオリーブオイルはさらにエキストラ、ファイン、セミファインと3種類のグレードがあり、エキストラヴァージンオリーブオイルがオリーブ果実圧搾後、洗浄や濾過以外の精製を行っていない最上級グレードになります。

精製オリーブオイルのなかでは、精製したものに少量のヴァージンオリーブオイルを加えたものがピュアオリーブオイルと呼ばれ、石けん作りで好んで使われるオイルです。不鹸化物は精製していないエキストラヴァージンオリーブオイルの方が多いのですが、脱酸処理が行われていないため、出来上がった石けんは酸化しやすく、茶色に変色するのも早くなります。真っ白な石けんを作りたい場合は、是非ピュアオリーブオイルを使いましょう。

手作り石鹸  手作り石鹸

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA