手作り石鹸の消費期限は?
手作り石鹸と市販の石鹸の大きな違いとして「防腐剤・酸化剤などが含まれていない」ことがあげられます。体にとって不必要なものをできるだけ排除でき、自分で配合するものを決められるということは、メリットである反面、防腐剤が入っていないため市販のものよりも傷むのが早いというデメリットもあります。
消費期限については、石鹸や配合するオイルによっても大きく違いがありますが、基本は「1年以内」が妥当かと思います。酸化が早いものや、保管状況などによって半年ほどで劣化が始まるものもありますから注意が必要です。
手作り石鹸をつくる過程として必要になってくるのが「熟成期間」ですよね。オイルの中では、長いものだと1年以上熟成させるものもあります。たとえ1年間熟成させたものでも、その後1年以内には使い切るようにしましょう。
消費期限の見極めポイント
作っからしばらく年月が経ってしまった、子の石鹸はまだ使えるの?と思ったら以下の2点をチェックしてみてください。
〇見た目の変化…変色やシミ、カビのようなものはないか?油が浮き出ていないか?
〇匂いの変化…油っぽい匂いや悪臭はないか?
ほとんどが、この2点確認することで見極めることができます。
怪しいかな?と思いつつも捨てるほどではないなぁと迷ったら、台所用の洗剤や掃除用として早く使ってしまいましょう。
手作り石鹸を長持ちさせるには
せっかくの手作り石鹸をできるだけ長持ちさせるにはどうしたらよいのでようか。
そもそも傷みやすい原因は何かというと、
〇原料のオイルが酸化しやすい
〇日光・空気に触れている
〇温度・湿度の高い場所に保存されている
〇銅、マンガン・鉄などの金属が含まれる
〇クロロフィルやカロチンなどの色素が含まれる
といったことがあげられます。
そのため、石鹸を長持ちさせるには、
〇酸化しにくいオイル(ココナッツオイル・ゴマ油・パーム油など)を使う
オイルによって酸化のしやすさは異なります。これらの植物オイルを用いることで酸化しやすいものよりも長持ちさせることができます。
〇天然の酸化防止剤となるビタミンEを配合する
ビタミンEは、高い抗酸化作用があることで知られていますがあらかじめ配合することで石鹸の持ちが変わってきます。
〇涼しい場所・冷暗所で保管する
お風呂場などで使っていると、どうしても高温多湿の状態が続き石鹸の持ちを悪くしてしまいます。少し面倒ですが、使い終わったらその都度風通しがよく日の当たらない場所へ移しましょう。
作りすぎてしまった石鹸の保管方法は?
せっかくまとめて作っておいたのに、いざ使おうとおもったときに「傷んでいた!」ということにならないためには、保管方法に気を付けましょう。
石鹸に湿気を寄せ付けないためには、乾燥剤と一緒に保管すると良いです。
1ジッパー付きの袋の中に石鹸を入れる
2袋の中に一緒に乾燥剤を入れる
3ジッパーを閉じ、日の当たらない涼しい場所に入れる
これだけです。乾燥剤がない場合、ホッカイロでも代用可能です。ホッカイロの中にある鉄の粉が、袋の中の酸素と反応し石鹸の酸化を防いでくれます。
手作り石鹸をより長く楽しむために
いかがでしたか?手作り石鹸にとって酸素・光・高温多湿な環境は敵であるということを頭に入れ、これらを排除した保存方法やオイルの配合なども考えてみても良いですね。ぜひ参考になさってくださいね。