手づくり石けんに使えるウルトラ抽出のやり方

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ハーブや花、スパイスなどをオイルに浸し、それらの有効成分を抽出する方法が、抽出オイル(インフューズドオイル)を作る上で一般的ですが、最近になり、エタノールを用いて抽出する「ウルトラ抽出」という方法がソーパーたちの間で注目されています。通常の抽出法との違いや利点も含めて、抽出法のやり方をご説明していきます。

ウルトラ抽出の利点

一般的なオイルでの抽出法では、ハーブなどの油溶成分しか抽出することができないのに対し、ウルトラ抽出法では水溶成分も得ることができるのが大きな利点です。オイルに漬け込むだけの抽出法より濃い抽出油ができるのはもちろんのこと、抽出速度が速いことも特徴です。

ウルトラ抽出の欠点や注意点

一般的なオイル抽出法と比較すると、アルコール分であるエタノールを飛ばす作業の手間が掛かります。また、アルコールが飛ばしきれず残ってしまった場合、鹸化を急速に速めてしまう可能性があるため、注意が必要です。

抽出用の乾燥ハーブや花、スパイスはパウダー状にしておくか、粉砕しておくと成分がでやすくなります。選ぶ素材は、エタノールをしっかり吸うものの方が失敗が少ないです。花びらやハーブ、植物の柔らかい葉などがお勧めです。自家製のハーブなども利用できますが、水分が入ると保存段階でカビが生える可能性があるため、しっかり乾燥させた上で使用すると失敗がないでしょう。

ウルトラ抽出の素材でよく使われるのが、カレンデュラやラベンダーの花びら、ローズマリーの葉などの乾燥ハーブ全般です。

オイルは加熱するため、酸化しにくいオイルを選びましょう。酸化安定のいいオイルは、オリーブオイルやつばき油、マカデミアナッツ油、ヘーゼルナッツ油などです。オイルの酸化が気になる場合は、天然防腐剤のローズマリーオイルエクストラクトをオイル全体の0.15%加えることで酸化を防止するとよいでしょう。

エタノールの沸点は約78度のため、じっくり抽出では最後に短時間80度で湯煎することにより、アルコール分を飛ばしきる狙いがあります。

保存期間は2か月程度が目安です。

抽出方法

じっくり安全なウルトラ抽出の方法(100ml)

① 抽出用のハーブや花、スパイス20gを蓋つきの瓶に入れ、無水エタノール20gに注ぎ入れ、蓋をして6時間以上置く。

② オイルを注ぎ入れ、しっかりかき混ぜたあと、耐熱用ボウルに移す。

③ 鍋に水を入れ火にかけ、50~60度まで上げる。

④ ボウルごと鍋に入れ、1時間ほどかけてエタノールを飛ばす。(温度を上げ過ぎないよう注意)

⑤ 最後に80度まで上げ、10~20分ほど湯煎して火を止める。

⑥ 冷めたらオイルを濾して、ハーブや花、スパイスなど抽出したものを取り出す。

時間がない人向きのウルトラ抽出の方法(100ml)

6時間以上漬け込んだあと、ボウルに移すまでは、じっくりの抽出法と同じですが、火にかける温度が異なります。

①~② じっくり抽出法と同じ

③ 抽出ボウルごと水の入った鍋に入れ、火にかけ80度ほどまで上げながら湯煎にかける。

④ エタノールが蒸発し始めると気泡が出てくるので、気泡が出なくなったあとさらに10~20分ほど湯煎を続けてから火を止める。

⑤ 冷めたらオイルを濾して、ハーブや花、スパイスを取り除く。

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