コールドプロセス製法の手作り石けんのメリットとデメリット!注意点は?

コールドプロセス製法の注意点

石けんは油脂(オイル)とアルカリ成分である水酸化ナトリウム水溶液を混ぜて、鹸化を起こすことによってできた産物です。石けん作りには、コールドプロセス製法とホットプロセス製法(加熱鹸化法)の2種類がありますが、市販の石けんは、効率よくたくさんの石けんを製造するために、約90度の高温状態で短時間に鹸化を促すホットプロセス製法で作られています。一方で、40~50度の温度でゆっくり時間を掛けて鹸化反応を起こすコールドプロセス製法は、個人で行う石けん作りで広く利用されています。

コールドプロセス製法のメリット

ホットプロセス製法は、高温で作ることで短時間で鹸化反応を起こすため、効率よく石けんを作ることができますが、高温に弱い油脂が影響を受けて酸化や劣化を起こしやすくなります。一方、コールドプロセス製法は、40~50度でゆっくり鹸化反応を起こすため、出来上がりまでに時間は掛かるものの油脂の劣化度は低く、また保湿成分である天然グリセリンを多く含むため、ホットプロセス製法の石けんよりもマイルドで保湿力のある石けんになります。

市販の石けんには、石油系の合成界面活性剤が洗浄成分として使用されています。合成界面活性剤は、生分解されにくいため、河川に流出したあと、水生生物の体内に蓄積され、また取り除くのが困難なため、水環境で生育する生物の生態系に長期に渡り影響を及ぼすといわれています。また、合成界面活性剤は、洗浄力や脱脂力が高いため、肌への刺激が強く、保護皮脂を過剰に取り除き、肌荒れを引き起こす原因になっています。また、残留合成界面活性剤は、皮膚の下に浸透し経皮毒の原因にもなると言われています。一方で、コールドプロセス製法の石けんは天然の洗浄成分があるため、合成成分を加える必要がありません。

コールドプロセス製法のデメリット

コールドプロセス製法には、熟成期間が必要になります。作成直後から1週間程度までは鹸化が続いていますが、鹸化後に型出しをした時点では、まだ強アルカリの状態となり使用すると肌に刺激を感じます。アルカリ値を下げ、マイルドな石けんにするために熟成期間は必要になるのです。熟成期間は1~2か月間とされ、その間は石けんの使用ができません。

オイルを使用するため、平均して作成後1年ほどで酸化や劣化が始まります。過剰油脂分が多い場合は、半年から劣化が見られることもあります。なるべく酸化安定性のいい脂肪酸を多く持つオイルを使うほか、抗酸化作用の高いビタミンEを多く配合するオイルを使用するのがおススメです。ブレンドするオイルの酸化安定が悪く、酸化が気になる場合は、天然防腐剤であるローズマリーオイルエクストラクトを0.1~0.5%加えると良いでしょう。

コールドプロセス製法の注意点

コールドプロセス製法で石けんを作る上で注意点は、苛性ソーダの分量を極端に減らし過ぎないことです。未鹸化させない油脂分を残すことで、石けんの保湿力が増すことは間違いないのですが、油脂分が多いということはそれだけ石けんの酸化や劣化につながるということです。劣化した石けんは肌に悪影響を及ぼすため、余剰油脂分は5~15%程度に留めるのが良いでしょう。

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