アルカリ性の石鹸が使い続けられている理由とは?

アルカリ石鹸が使われる理由

肌は弱酸性なのに、なぜアルカリ性の石鹸は昔から使い続けられているのでしょうか。メリットがなければ廃止されるはずですよね。
アルカリ性の石鹸が使われる理由、そして肌への効果についてご紹介します。

そもそもなぜ肌は弱酸性なのか?

店頭に並ぶスキンケア商品のパッケージによく見られる「お肌にやさしい弱酸性」という宣伝。人の肌や髪は弱酸性でできているので、その性質に合わせた「弱酸性」が肌に良いという考えはしっくりきますよね。

pHとは?人の体中は酸性とアルカリ性が混合している

pH(酸性、アルカリ性を示す指針値)の値が7だと中性、つまり酸性でもアルカリ性でもないことを示します。pHの値が7より小さいと酸性、大きいとアルカリ性と意味します。具体例を挙げると、血液は7.5程度、汗は7.0~8.0程度なのでアルカリ性です。胃液などは、強酸性です。
そして、人の肌はpHが4.5~6.0程度といわれており、若干酸性ぎみ=弱酸性であり、その性質に沿った商品が多く並ぶというわけです。

弱酸性の肌の役割とは?

肌が弱酸性になっているのには、ちゃんとした理由があります。肌が弱酸性に保たれることにより、殺菌作用が働き、有害な細菌の繁殖を防いでくれます。肌は外部に直接さらされる部分であり、外的刺激から肌を守るという意味から皮膚を弱酸性に保つという仕組みになっているのです。

肌がなぜ弱酸性になっているのか分かりました。しかし、それだと肌の性質に合わせた弱酸性の洗顔剤やボディーソープを使用したほうが良いのでは?と考えますよね。
では、なぜアルカリ性という特性をもつ石鹸が使い続けられているのでしょうか。

市販の洗顔料から石鹸に乗り替えたときの肌への影響

肌力が低下している人が、アルカリ性の石鹸を使うとヒリヒリしたり軽い痛みを感じる場合もあります。それは、一時的にアルカリ性で覆われた肌を弱酸性に戻す力が弱っているからです。肌力が落ちているのは、今までずっと肌の性質と同じ弱酸性の洗顔料を使っていたので、肌に自然に備えられている自然治癒力や弾力維持力が衰えているのです。つまり、肌を甘やかせ続けた結果ということです。

石鹸を使い始めたら肌力は戻るのか

弱った肌力を取り戻すことは今からでもできます。石鹸を使い始めてしばらくは、洗浄力の足りなさや石鹸の管理など、ストレスに感じることはあるかもしれません。しかしそれはしばらく続ければ習慣に変わってきます。

今まで甘やかされて働く必要がなかった常在菌(肌を守る菌)は常に受け身の状態でしたが、石鹸を使い続けることによって、肌を弱酸性に戻そうと常在菌が活発に働きだし、アルカリ性から弱酸性に戻すようにしてくれます。これが肌力向上に繋がるのです。

アルカリ性の石鹸を使うメリット

肌力を向上(常在菌の活発化)をしてくれることがわかりましたが、他にはどのようなメリットがあるのでしょうか。

石鹸は水に溶けると界面活性剤が分解する

アルカリ性である石鹸は、水に溶かして泡を作ると界面活性剤は分解され消失します。泡で顔を洗い、お湯で泡を落とした時には界面活性剤は肌に付着し続けることがありません。これにより、肌の角質を大切にし、ターンオーバーを正常化させる循環ができてくるのです。

それに対して合成界面活性剤を使用している洗顔フォームは、その性質が消えるのに時間がかかります。肌に吸着し、角質を少しずつ剥がしてしまうのです。

環境にもやさしい

界面活性剤である石鹸は、すぐにその性質が分解されて消失してしまうので「環境にやさしい」ということでもあります。水質汚染の原因の一つは、合成界面活性剤がなかなか分解されず消失に時間がかかるためです。消失に時間がかかるのに、それをどんどん排出していったら、河川や海洋汚染にも繋がっているのです。

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